「パワーステアリング装置」に使われているフルード(オイル)が『パワーステアリング・フルード』です。
「パワーステアリング装置」(「パワステ」と言った方が耳慣れているかもしれませんね…)とは、油圧によりハンドル操作力を軽減させて、ドライバーが軽快にハンドルを操作できるようにしたものです。また、低速走行時にはハンドル操作を軽くし、高速走行時には重くなる(ハンドルミスを防ぐため)よう工夫もされています。
近年では、大半の車にこの「パワーステアリング装置」が装備されています。
『パワーステアリング・フルード』には、
…発生した圧力を伝え、その圧力を制御する
…歯車や軸受けなどをスムーズに動かす
といった役割があり、「パワーステアリング装置」を円滑に稼動させ、ハンドル操作を軽くする働きをしています。
「パワーステアリング装置」の主な仕組みと、その内部における『パワーステアリング・フルード』の流れを簡単に見てみましょう。
『パワーステアリング・フルード』は、次のような要因により劣化します。
渋滞走行・高速走行・山道走行・多くの切り返しなどによるエンジンルーム内の高温
ハンドル操作時の圧縮熱
空気中の酸素による酸化
「パワーステアリング装置」内の摩耗粉
では、劣化してくると、どのような症状が現れるのでしょうか?
気泡が発生する



油圧伝導力が低下してハンドルが重くなる
ハンドルを切る時に「グー」という異音がする
ポンプが摩耗・破損する
酸化する



潤滑系統にスラッジ(かす)が溜まる
粘度が高くなり(=硬くなり)、ハンドルが重くなる
ホースに膨らみ・亀裂が発生する
放っておくと…
こんなことになる前に、定期的な点検と交換をなさるようお勧めいたします。
『パワーステアリング・フルード』は、常に「パワーステアリング装置」内を循環しており、過酷な使用状況におかれています。また、「パワーステアリング装置」は複数の精密な部品からできており、長期間の使用で劣化したフルードを使用し続けると、「パワーステアリング装置」そのものが故障する恐れもあります
『パワーステアリング・フルード』の特性から考えると、10,000q程度走行した頃から劣化が顕著に現れますので、
を目安とした交換をお勧めします。ただし、走行距離や期間にかかわらず、
ハンドルを切った時やアイドリング時に「グー」という異音がする
ハンドルが重くなった
といった症状が現れた場合、すぐに点検されるようお勧めします。
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エンジンルームを見るとリザーバタンク内のフルードを目にすることができますが、この中だけを交換したのでは「パワーステアリング装置」内に古いフルードが残ってしまい、効果が得られないのです。

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